北   京   研   修

                   2010.3.21〜3.25

 

中国の教育や文化を学ぶために、北京研修に行って参りました。ここでは、その模様をレポート致します。

訪問一日目は、北京市立東方徳才学校(9年一貫制学校)に行きました。

午前中は中学校です。ここでは、はじめに国旗掲揚、体操(ラジオ体操のようなもの)を観た後、中学1年生の歴史学習を参観しました。

  

中学生が整然と並び、行進体操しているのに感心しました。

 

    

パソコンの画面を見ながら教師の話を静かに聞き、教師の質問にははっきりと答えていました。          

 

 

その後、シンポジウムが開かれ、押谷教授から「いい授業を見せていただきありがとうございました。」と挨拶されました。日本と中国の文化が融合し、時間がたつのも忘れ、話し合いが深まっていきました。

 

日本の教育団が来訪するということで、横断幕まで

貼って熱烈な歓迎を受けました。

 

 

 

午後は小学校の授業です。ここでは、3年生の美術の授業を参観しました。

  

 

 

 

「飾り物をつくろう」という題材のようで、音楽(クラッシク)をかけながら教師が実物投影機を使い、分かりやすく児童に説明し、児童は意欲満々ですぐに作業に取りかかっていました。粘土で思い思いの形を作り、出来上がったら電子レンジで焼いてできあがり!素晴らしい作品ができたので、プレゼントして貰った人もいたようです。

 

 

 

 

 

校内はきれいで、掲示物がたくさんありました。

   

 

 

 

 

まず、校長先生・副校長先生から、児童数、スタッフの人数、カリキュラム、児童の興味・関心に合わせたサークル活動などの話がありました。その後、具体的な今日の授業の話やマナー、スキル、道徳性(尊敬、感謝)など活発な意見が交わされ、日中の学校教育の相違点などが浮き彫りになりました。

 

 

訪問二日目は、北京師範大学第二附属中学校へ行きました。

 

 

日本では高校生に当たります。英語と国語(中国語)の授業参観をしました。

国語は、日本で言えば古典にあたる授業です。英語は、教師が全て英語で進めており、生徒も理解しているようでした。二つの授業ともにレベルの高さが伺われました。

 

 

 

 

 

 

これは、屋外で体操をしているところです。

3年生はマラソンをしていました。

 

 

参観後、シンポジウムが行われました。主任の先生から、 

学校の特徴、教育理念、教育主張、教育目標などが話され、

具体的な生徒の生活時間割が示されました。1授業は40

分で7時間目まであり、その後はサークル活動などで自由

参加となっていること、宿題は2時間程度しなければなら

ないことなどが話されました。補習や選択、復習など、

生徒にかかわる様々なことが話題となりました。

 

 

午後は、北京師範大学訪問です。北京範大学のタン教授が、全てご手配くださって実現したわけです。

  

 

会場は、北京師範大学の会議室で、北京側から30名余り、日本側から25名が参加し、総勢50名余りです。

シンポジウムは、まずタン教授の挨拶から始まり、いよいよ押谷教授が「日本の道徳教育の本質と学校における道徳教育の動向・展開―中国と日本の道徳教育の理解と交流を深めるために―」と題して話をされました。資料の他に分かりやすくパワーポイント付きで、ビジュアルを中心に話されました。

 

その後、話し合いになり、「地域について、道について、道徳教育の歴史について、信仰と道徳教育について、古典(孔子、老子など)について、評価について」など話題が広がってきました。まさに道徳教育を今後どのように進めていったらいいのか参加者全員のそれぞれ考えが深まってきたところですが、残念ながら時間となってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の懇親会では、それぞれの思いを語り合いながら、両国共に益々の発展を祈念して散会となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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